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おかあさん

NHK BSプレミアム「山田洋次監督が選んだ日本の名作100~家族編~」を録画しておいたもの。
ちょうど『お引越し』の次の週に放映されたのがこの『おかあさん』でした。


おかあさん
監督:成瀬巳喜男
(1952年 日本)


まるで日本人の心のふるさとを体現したような“おかあさん”。
主演の田中絹代さんがまたそののイメージにぴったりなんですよね。

クリーニング店を営む夫妻のごくありふれた家庭に光を当て、人と人が互いに思いやり結びついている様が、ごく自然に(言い換えれば地味に)描かれている点に感が持てます。

それでも、時代の違いから来るギャップがあり過ぎて、当時はこんな感じだったのかなぁと想像をめぐらすしかなく、現実感がともなってこないのが残念に思えました。
まぁ、仕方のないことなんだけど…。
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お引越し

『私は二歳』に続いて、今度は録画して観た NHK BSプレミアム「山田洋次監督が選んだ日本の名作100~家族編~」。


お引越し
監督:相米慎二
(1993年 日本)


別居した両親(中井貴一/桜田淳子)と小学生の娘(田畑智子)の物語。

少年のようにサバサバした部分と多感で繊細な部分をあわせ持った主人公の少女のイメージに田畑智子がよく合っているし(しかも、とても映画初出演とは思えない堂々とした演技!)、娘を愛するあまり、ときにヒステリックになってしまう桜田淳子の母親っぷりがまたいい。

家族ひとりひとりの感情がていねいに描かれる前半と、幻想的な世界が展開される後半。

作品を全体として捉えた場合、巧みな台詞や魅力的な家族のやり取りで溢れた前半により惹かれると言ってもいいかもしれない。
けれども、後半の少女が「おめでとうございま~す、おめでとうございま~す」と叫び続けるシーン、これはすごいと思う。
よく意味がわからないシーンなのに、なんだかすごいんだよ~。

知人が「初めて相米慎二監督の映画を観たときには、すごい監督が出てきたと思った」と話すのを聞いて、そのときは、へぇ~という感じだったけど、今にして納得。

私は二歳

何気なくテレビを点けたら、NHK BSプレミアム「山田洋次監督が選んだ日本の名作100~家族編~」が始まるところでした。

今日は市川崑監督の『私は二歳』という作品だったのですが、これがおもしろくて、最後まで鑑賞。


私は二歳
監督:市川崑
(1962年 日本)


若いサラリーマン夫婦(船越英二/山本富士子)のもとに生まれた息子のたーちゃん(鈴木博雄/声:中村メイコ)の目を通して描かれた大人の世界。

これだけなら、まぁ、ありそうといえばありそうな気もするけれど、ユーモアの中に紛れ込む鋭い視点や巧みな台詞にハッとさせられ、メルヒェンを感じさせる魅力的な映像に引き込まれました。
いろんな意味で新鮮な作品。

映画を観終わる頃には、「最近の映画には夢がない」と、ある一定の年代以上の人が言うのもわかるような気持ちにさえなりました。

いいことばかりではない現実の中にも流れている、おっとりとした空気。
まだ現実を楽しむ余裕が残されていて、豊かな想像力とそれをカタチにしていく力があった時代。

今の映画には今の映画の優れた点があると思うけど、この『私は二歳』のような感性の作品はもう撮れないんだろうなぁ、と感じます。

ご近所付き合いや家族関係を含めて、日本人の生活スタイルは短期間にずいぶんと変わったんですね。
当時は憧れの的だったという団地も、今となってはレトロで懐かしい。

森永製菓がスポンサーだったのか、牛乳にキャラメルボックス、ベンチの広告に牛乳配達員などなど、わざとらしいくらいに森永が出てくるのには笑った。

ザ・ビーチ

ザ・ビーチ
The Beach
監督:ダニー・ボイル
(1999年 アメリカ)


オフィシャルサイト
http://movies.foxjapan.com/beach/


こちらもダニー・ボイル監督作品ですが、『スラムドッグ$ミリオネア』とはまた違った雰囲気。
ちょっと病んでるところや、コミカルなシーンが挟まれているところは、『トレインスポッティング』と共通ですかね。

今までの自分を捨ててバンコクへやってきたリチャード(レオナルド・ディカプリオ)は、ホテルのイカれた隣人から、その死に際して、地上の楽園だという島の地図を手に入れたことから、すべてが始まった。

映画の出だしは、ダニー・ボイル監督お得意の病的な浮遊感を感じさせる演出に、この映画、おもしろいかも!と期待したのだけれども、島にたどり着いて西洋人たちのいわば造りものの楽園(現実逃避のコミュニティ)が登場するあたりからあまりおもしろくなくなってきて、レオ様が精神を病んでゲームと現実の世界がわからなくなってしまうあたりから観るのが苦痛になってきて、最後には、この映画、別に観なくてもよかったかも、、、という感じでした。

スラムドッグ$ミリオネア

スラムドッグ$ミリオネア
Slumdog Millionaire
監督:ダニー・ボイル
(2008年 イギリス/アメリカ)


オフィシャルサイト
http://slumdog.gaga.ne.jp/


よかったという友人もいれば、そうでもないという友人もいて、いったいどっちなんだろうと思いながら観ました。

結果、観て損はないけど、そんなに大騒ぎするほどの映画でもないのでは…というのが正直な感想。

ムンバイ(ボンベイ)のスラム街で育った青年(デヴ・パテル)は、すべての問題に正解すれば文字どおりミリオネア(百万長者)になれるという人気クイズ番組に出場し、次々と難問に正解していく。
知識人にも難しい問題をスラム育ちの無学な青年が次々と当てていくことに不審を抱いた警察は、詐欺容疑で彼を逮捕し尋問する。
尋問していくうちに、彼がその困難な人生から学んだことが偶然クイズ番組の問題と重なっており、そのため青年は問題に正解していくことができたという事実が明らかになっていく。

偶然ったってそこまでないだろう、と感じる場面が数多くあるであろうことは覚悟の上で観たし、実際、それはそのとおりだったのだけれども、スラムでの生活はというと、もっとつらくて目を覆うような出来事の連続を予想していたので、ん?その程度なんだ…とちょっと拍子抜け。

そうリアルでもなく、そう劇的でもなく、なんか中途半端な印象を受けました。
まぁ、感じ方は人それぞれということで。

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