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白いリボン

久しぶりの早稲田松竹です。


白いリボン
Das weiße Band
監督:ミヒャエル・ハネケ
(2009年 ドイツ/オーストリア/フランス/イタリア)


オフィシャルサイト
http://www.shiroi-ribon.com/


舞台は第一次世界大戦を間近に控えた北部ドイツの美しく静かな村。
村のドクターが何者かによって張られた針金のせいで落馬した日から、村では奇妙な事件が起こり始める。

残虐な場面が直接スクリーンに映し出されることはほとんどない。
いったいこの村でなにが起こっているのかさえもわからない。
村人たちの間に広まる猜疑心や不穏な空気が、観ているこちら側にも伝わってきて、とにかく不安な気持ちにさせられる。
肝心なシーンを敢えてスクリーンに映し出さないことで、却って助長される恐怖心。
誰が犯人なのか、なぜこんなことをするのか、はっきりしたことはなにも語られていないまま、人間の心の中に潜む歪みや悪意が村を覆っていく実感だけがある。

村の風景を映し出す端正で美しいモノクロ映像から放たれる、抑圧された重苦しい空気。
どこにでもあるような小さな村の、どこにでもいるような普通の人々が内面に抱える深い闇。
こうした闇がやがて世界を覆い、第一次世界大戦、延いては第二次世界大戦のホロコーストへと向かっていくことが暗示される。
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