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父が愛したゾウのはな子

父が愛したゾウのはな子
山川宏治 著
(2006年 現代書林)


戦後日本に初めてやってきたゾウのはな子。
まだ2歳半の赤ちゃんゾウだったはな子は、人々の熱烈な歓迎を受けて日本の地を踏み、華々しい日本デビューを飾る。

しかし、上野動物公園から井の頭自然文化園に移されたのち、はな子は二度の死亡事故を起こしてしまう。
一度目は深夜園内に入り込んだ酔っ払いを、そして二度目は開園時間中に懐いていた飼育員を死亡させてしまったのだ。

みなに愛されていた いたずらっ子で愛嬌のあるはな子は、一転して人々から罵られるようになり、暗いゾウ舎に鎖に繋がれたままエサもほとんど食べなくなってガリガリに痩せ、人間への敵意でいっぱいになってしまう。

そんなときに、ほかの園からやってきて、はな子の飼育を担当することになったのが、著者の父の山川清蔵さんだったという。
赴任して四日目にはな子の鎖を外し、以来、はな子、はな子の毎日で、再び人間との間に信頼関係を取り戻させるまで情熱を注ぎ続ける。

人間の感覚だと、死亡事故を起こす=凶暴なイメージに繋がってしまうのだけれども、なにせからだの大きなゾウのこと、たとえば、ゾウがからだをすり寄せて愛情を表現しようとした場合、人はそれを受け止めることができないばかりか、うしろに壁でもあろうものなら、押しつぶされて圧死してしまうことだってあるという。

しかも、ゾウは本来、集団で行動する生きものだから、はな子のようにたった一匹で暮らすのは、孤独や不安、イライラを起こしやすいという面もあるようだし、う~ん、なんか考えちゃうね。。。

著者自身も、のちにはな子の飼育担当となっていることもあり、文章全体にはな子への愛情が溢れており、子どもにもわかるような語り口で書かれているので、はな子入門書としても◎。

また、はな子に会いに行きたくなりました。

110710hanako
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