FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

沈黙

沈黙
遠藤周作 著
(1981年 新潮文庫)


110904chinmoku

舞台は島原の乱が鎮静されて間もない日本。
幕府による厳しいキシリタン弾圧が行われれいる日本に潜入したポルトガル司祭のロドリゴは、拷問され惨めに殉教していく信徒たちを目の前にして、自らの信仰と向き合い苦悩する。

  神はなぜ沈黙したままなのか―。
  もし神が存在していないとしたら、自分の半生はなんと滑稽なことだろう―。

“神と信仰”を軸に、一個の人間の内面が緊張感をともなって描かれ、信仰を持たない身でも物語にぐいぐいと引き込まれる。

また、ロドリゴの師でもあった宣教師 フェレイラの、日本人は「「我々の神を彼等流に屈折させ変化させ、別のものを作りあげはじめた」という言葉には、ハッとされられた。
だから日本という恐ろしい沼地に蒔いた布教の苗が実り葉をひろげることは決してない、根が腐り葉が黄ばみ枯れていくだけなのだという。
こういう視点は、少年の頃カトリックの洗礼を受け、キリスト教に強い関心を抱き続けた作者ならではという気がします。

しかし、「切支丹屋敷役人日記」で終わるラストはちょっとどうなんだろう。
ロドリゴや、いわばユダのような存在のキチジローのその後が語られているのだけれど、「~候」が続く、昔過ぎてなにが書かれているのかよくわからない日記なのです。

作品発表当時の読者にはわかったのだろうか!?
少なくとも、当世では一般の人にはわからないと思う。
せめて解説の人、この部分こそ詳しく訳して解説してくれよ!!
人を頼る前に自分を磨けと言われたらそれまでだけど(>_<、)

そんなわけで、最後は不完全燃焼ではありましたが、読んで後悔しない迫力ある作品です。
スポンサーサイト
コメント

読みます!

読んで後悔しない迫力…あぁ気になる(ファンみたい)。『海と毒薬』自分もここに出てくる勝呂医師の気分にしばらくなりますよ。なんというか、ずーん←まだ這い上がれていません。特に戦争も絡む話なので、広島帰りですと尚更、ずーんとくるかと思います。

>みずほちゃん
さっそくコメントありがとう(^O^☆♪
私も読みます!(笑)
ずーんとくるんだね。。。
どんな世界が待っているのか楽しみです。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

| TOP |


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。